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2018年7月30日は、「渡鳥ジョニーのワケありBar episode 1:『都市型バンライフ』をつまみに酒を飲んだら2025年の住まい方が見えてきた」に参加しました。
タイトル長っ(笑)。
常識の枠が外れる話が聞けて、メッチャ面白かったです。
ただ、例によって、下記の記載は必ずしも正確な内容とは限りませんので、ご注意をば。
ファシリテーターが熊谷賢輔さんで、ゲストスピーカーが渡鳥ジョニーさんこと池田秀紀さん、そして島原万丈さん、という構成。
はじめに、会場である「Nagatacho GRID」やスピーカー陣の紹介、さらに参加者同士でのちょっとした挨拶。
ちなみに、今回はレアなビールを飲めるということで、実は貴重な機会だったらしいです。
ビールが苦手なのでその恩恵にはあずかれませんでしたが、自家製ジンジャエールは美味しかったです。
「乾杯 」を「バンライフ」と呼んでいたらしい、わかりづらい(笑)。
さて、その Nagatacho GRID、「日本で一番シェアを体験できるビル」「働いている人が選択してくれるビルを目指して」というコンセプトのもと、新しい価値やアイデアを創造する場として、オフィスや会議室やイベントスペースや駐車場など、様々な用途に使用できるそうです。
ジョニーさんについては、「バンがビルのシンボル」「駐車場を貸してたまたま住んでいる」らしいです(笑)。
「Gaiax」というコミュニティに登録すると、メールで情報が送られて来たり、月に数回イベントスペースとして使えるなどの特典があるとのこと。
イベント終了後、早速登録しました。
では、本題。
渡鳥ジョニーさん、「クルマ以上、家未満。その間の、自由で上質な暮らし。」というコンセプトのもと、永田町でベンツに住んでいるという物凄い人。
都市型バンライフについて、
・植物園のような庭
・隣はドーナツ屋
・アイランドキッチン
・ラウンジ
・仮眠もできる図書室
・屋上のハンモック
といった魅力を語っていて、「車中泊」というイメージを抱いていただけに、「これは凄い」と感じました。
Instagramで「#vanlife」と検索すると、世界のバンライフ生活が見えるとのこと。
また、坂口恭平さんの「モバイルハウス」という本も参考になるらしいです。
「不動産ではなく、可動産」という概念、なるほど…
キーワードとしては、「車中泊」「車上生活」「ハイエース」「キャンピングカー」「軽トラ」「HONDAのN-VAN」「荷台夫婦」「SAMPO」「バス」など。
「移動はできるが、なるべく移動しない暮らし」、これも意外。
ここまでが序章、ここから過去・現在・未来へ。
第1章、過去。
「暮らし方冒険家」「暮らしの中の冒険」という名称で、夫婦で2010年から活動していたそうです。
「物技交換」という概念が面白い。
3.11により、「まいにちは まいにち ちゃんと やってくるのだろうか」と、当たり前が当たり前とは限らないという疑問、確かに。
「貧乏になる準備」「どこでも永住権」、これまた大事。
坂本龍一さんに、「君たちの暮らしはアートだ、札幌で半年暮らさないか」と言われたという出来事、これまたアートだ…
第1章終了後の万丈さんとのやり取り。
・想定外、何が来るかわからないので、防げない。
・身軽にする。
・抽出して、新しい暮らし方を。
・移動しながら、コミュニティを持つ。
・これから将来日本で余っていくものは、郊外の家。
・インフラに縛られない暮らし方。
第2章、現在。
順風満帆だったものの、全てを失ってしまい、10年ぶり東京に戻ることに。
「ワークライフバランスバランス」「副業解禁」など、世の中が変わって追い風と思いきや、「満員電車」「お金で買う生活」「高い居住」など、あまり変わっていない…
ここで、「lessでいい」いう考え方になったのが凄い。
「無印の小屋+車輪」、この発想がバンライフに繋がる。
東京にはシェアサービスがたくさんあるということで、「東京全体をシェアして暮らす」ことに。
「VAN+LDK」「less is better」「minimalist」というのも素晴らしい。
ホームレスの住まい方研究をしたところ、何も持たない訳ではなく、「寝具」「ラジオ」「ちりとり」は必須とのこと、これまた意外。
「所有とは?」という問いかけについて、ニーチェとマザー・テレサの言葉を聞けたのは、名言好きとしては嬉しい限り(笑)。
「そのものは必要?」「持つ必要はあるのか?」という疑問から、シェアの可能性に気づいたそうです。
第2章終了後の万丈さんとのやり取り。
・シェアって、コスパだけ?
・盛り込めてないことはたくさんある。
・物を持たなくなると、人に頼らないといけなくなるので、良好な関係に。
・一宿一飯の恩は、返さないといけない。
・ウェブサイトだと、すぐに返せないので、料理で。
・自立は大事だけど、「自立とはいつでも誰かに頼れること」でもある。
第3章、未来。
オフグリッドは自立的に暮らせるけど、人との関わりがなくなってしまう、確かに。
「ワーク ライフ バランス」に疑問、これも大事。
「時間の使い方=何をするか?」「場所の使い方=どこでするか?」、この辺りも考える必要がある。
自動運転社会により、家という概念が変わる、これは人類史上始まって以来の出来事とのこと、なるほど。
人類の歴史から言うと、定住よりも移動の方が長いとのこと、これは盲点。
漁業から農業という流れからということで、ご飯の食べ方に密接しているらしいです。
誰とするか?
「どこで、誰と、何をするか?」、特に「誰とするか?」が大事とのこと、確かに。
第3章終了後、万丈さんとのやり取り。
・冷静に見れば、タワーマンションが売れ、誰も住まないも増え、惰性も続く。
・アートで普通の人達の見方を変える。
・これは極端な例だけど、もう少しライトにして、この暮らしを取り入れるのでは?
ここからは、質疑応答の時間に。
Q.故障しないの?
A.古い車、築40年くらい、故障しまくり、買って1週間で車が不動産に、直せる所がなかなか無い。
Q.夏暑くないの?
A.メチャクチャ暑い、ヒーターとクーラーが壊れている、後ろは窓がないので風も通らない、断熱材は3mmくらいしかない。
Q.セックスはどうしてる?
A.シェアハウスも一緒では?(シェアハウスでもする、気にしない、知ってる人でも問題ない)、バンではしない、ただでさえ永田町でマークされているので無理。
Q.ジョニーの直近で足りてないものは?
A.移動するのに運転すると何もできないのが難点。
Q.万丈さん 「東京Life」とは?
A.living anywhereの小池さん
非営利の一般社団法人、都市の定住を解放しよう、東京に限らず多拠点生活、都市 vs 地方の構造ではなく良いとこどり。
ジョニーさん
所有しなくても良いのでは?無拠点VAN Life。
Q.拠点とは?
A.ジョニーさん
住民票は申告すればどこでも、インフラを補給できるところが拠点
万丈さん
地域に根ざす人が必要、二元論ではなく時々による、移動することにより視点をズラすことが出来る。
小池さん
北海道の廃校をタダで借りている、誰のものでもない物にしよう、誰かのみんなの物、所有とシェア、空って誰の物?
また、マンダラトークというキーワードについての回答も。
男と女
ジョニーさん
理想の夫婦と呼ばれていた、暮らし方冒険家、セックスレスはいけない、お互いリスペクトするのが大事だと感じた。
万丈さん
結婚30年目、男と女という概念は古い、誰かと誰か、LDKのLは家族の人数引く1と言われていた。
武蔵小杉のタワーマンション
万丈さん
未だかつて経験したことのない世界、良くも悪くも市場経済の威力を感じさせる。
ジョニーさん
武蔵小杉にイメージがない。
そして、参加者のアウトプット。
アメリカ人
上下関係の厳しい日本では難しいのでは?
上も下も気にしない社会になっても良いのでは?
男性
ホームレスの住まい方研究に驚いた。
学生
多拠点ではなく無拠点に響いた。
「ただいま」がない?
外国のホームレスはホームレス感がない。
バンライフやタイニーハウスに暮らしたくなった。
男性
家族の絵がないのは変では?
子供が出来たりしたら、どう変わるのか気になった。
万丈さん
ホームレスという言葉は良くない。
「ただいま」と言える何かを作って下さい。
最後のまとめ。
万丈さん
熊本での縁から、今の価値観は戦後の高度経済成長期に出来たもの、戦前はみんな賃貸、江戸時代の江戸の過半数は一人暮らし、誰もが憧れるバンライフに期待。
ジョニーさん
バンライフを辞めるタイミングを失った、失ったからやった面もあるがやってみたらアリなのでは?、拠点を探し自分も拠点を迎え入れる、実験して突進していく、身をもって問題提起していく。
この様に、興味深いテーマを笑いも交えて様々な角度から切り込んでいて、物凄く貴重な時間に。
働き方・生き方の選択肢がまた増えたということで、とてもありがたかったです。