やそのブログ

モットーは、「楽しい」「面白い」。 座右の銘は、「山中の賊を破るは易く、心中の賊を破るは難し」。 最近は自作PCにハマってます。ある程度慣れてきたので、次は中の設定イジりかな…

渡鳥ジョニーのワケありBar episode 1:「都市型バンライフ」をつまみに酒を飲んだら2025年の住まい方が見えてきた

https://peatix.com/event/408047/view


2018年7月30日は、「渡鳥ジョニーのワケありBar episode 1:『都市型バンライフ』をつまみに酒を飲んだら2025年の住まい方が見えてきた」に参加しました。


タイトル長っ(笑)。

 

 


常識の枠が外れる話が聞けて、メッチャ面白かったです。


ただ、例によって、下記の記載は必ずしも正確な内容とは限りませんので、ご注意をば。

 

 


ファシリテーターが熊谷賢輔さんで、ゲストスピーカーが渡鳥ジョニーさんこと池田秀紀さん、そして島原万丈さん、という構成。

 

 


はじめに、会場である「Nagatacho GRID」やスピーカー陣の紹介、さらに参加者同士でのちょっとした挨拶。


ちなみに、今回はレアなビールを飲めるということで、実は貴重な機会だったらしいです。


ビールが苦手なのでその恩恵にはあずかれませんでしたが、自家製ジンジャエールは美味しかったです。


「乾杯 」を「バンライフ」と呼んでいたらしい、わかりづらい(笑)。

 

 


さて、その Nagatacho GRID、「日本で一番シェアを体験できるビル」「働いている人が選択してくれるビルを目指して」というコンセプトのもと、新しい価値やアイデアを創造する場として、オフィスや会議室やイベントスペースや駐車場など、様々な用途に使用できるそうです。


ジョニーさんについては、「バンがビルのシンボル」「駐車場を貸してたまたま住んでいる」らしいです(笑)。

 


Gaiax」というコミュニティに登録すると、メールで情報が送られて来たり、月に数回イベントスペースとして使えるなどの特典があるとのこと。


イベント終了後、早速登録しました。

 

 


では、本題。


渡鳥ジョニーさん、「クルマ以上、家未満。その間の、自由で上質な暮らし。」というコンセプトのもと、永田町でベンツに住んでいるという物凄い人。


都市型バンライフについて、
・植物園のような庭
・隣はドーナツ屋
・アイランドキッチン
・ラウンジ
・仮眠もできる図書室
・屋上のハンモック
といった魅力を語っていて、「車中泊」というイメージを抱いていただけに、「これは凄い」と感じました。


Instagramで「#vanlife」と検索すると、世界のバンライフ生活が見えるとのこと。


また、坂口恭平さんの「モバイルハウス」という本も参考になるらしいです。


「不動産ではなく、可動産」という概念、なるほど…


キーワードとしては、「車中泊」「車上生活」「ハイエース」「キャンピングカー」「軽トラ」「HONDAのN-VAN」「荷台夫婦」「SAMPO」「バス」など。


「移動はできるが、なるべく移動しない暮らし」、これも意外。


ここまでが序章、ここから過去・現在・未来へ。

 

 


第1章、過去。


「暮らし方冒険家」「暮らしの中の冒険」という名称で、夫婦で2010年から活動していたそうです。


「物技交換」という概念が面白い。


3.11により、「まいにちは まいにち ちゃんと やってくるのだろうか」と、当たり前が当たり前とは限らないという疑問、確かに。


「貧乏になる準備」「どこでも永住権」、これまた大事。


坂本龍一さんに、「君たちの暮らしはアートだ、札幌で半年暮らさないか」と言われたという出来事、これまたアートだ…

 


第1章終了後の万丈さんとのやり取り。


津波放射能で、万全と思われた「家神話」に疑問。


・想定外、何が来るかわからないので、防げない。


・身軽にする。


・抽出して、新しい暮らし方を。


・移動しながら、コミュニティを持つ。


・これから将来日本で余っていくものは、郊外の家。


・インフラに縛られない暮らし方。

 

 


第2章、現在。


順風満帆だったものの、全てを失ってしまい、10年ぶり東京に戻ることに。


ワークライフバランスバランス」「副業解禁」など、世の中が変わって追い風と思いきや、「満員電車」「お金で買う生活」「高い居住」など、あまり変わっていない…


ここで、「lessでいい」いう考え方になったのが凄い。


「無印の小屋+車輪」、この発想がバンライフに繋がる。


東京にはシェアサービスがたくさんあるということで、「東京全体をシェアして暮らす」ことに。


「VAN+LDK」「less is better」「minimalist」というのも素晴らしい。


ホームレスの住まい方研究をしたところ、何も持たない訳ではなく、「寝具」「ラジオ」「ちりとり」は必須とのこと、これまた意外。


ミニマリスト選択と集中」、なるほど。


「所有とは?」という問いかけについて、ニーチェマザー・テレサの言葉を聞けたのは、名言好きとしては嬉しい限り(笑)。


「そのものは必要?」「持つ必要はあるのか?」という疑問から、シェアの可能性に気づいたそうです。

 


第2章終了後の万丈さんとのやり取り。


・シェアって、コスパだけ?


・盛り込めてないことはたくさんある。


・物を持たなくなると、人に頼らないといけなくなるので、良好な関係に。


・一宿一飯の恩は、返さないといけない。


・ウェブサイトだと、すぐに返せないので、料理で。


・自立は大事だけど、「自立とはいつでも誰かに頼れること」でもある。

 

 


第3章、未来。


フグリッドは自立的に暮らせるけど、人との関わりがなくなってしまう、確かに。


「ワーク ライフ バランス」に疑問、これも大事。


「時間の使い方=何をするか?」「場所の使い方=どこでするか?」、この辺りも考える必要がある。


自動運転社会により、家という概念が変わる、これは人類史上始まって以来の出来事とのこと、なるほど。


人類の歴史から言うと、定住よりも移動の方が長いとのこと、これは盲点。


漁業から農業という流れからということで、ご飯の食べ方に密接しているらしいです。


誰とするか?
「どこで、誰と、何をするか?」、特に「誰とするか?」が大事とのこと、確かに。

 


第3章終了後、万丈さんとのやり取り。


・冷静に見れば、タワーマンションが売れ、誰も住まないも増え、惰性も続く。


・アートで普通の人達の見方を変える。


・これは極端な例だけど、もう少しライトにして、この暮らしを取り入れるのでは?

 

 


ここからは、質疑応答の時間に。

 


Q.故障しないの?


A.古い車、築40年くらい、故障しまくり、買って1週間で車が不動産に、直せる所がなかなか無い。

 

 


Q.夏暑くないの?


A.メチャクチャ暑い、ヒーターとクーラーが壊れている、後ろは窓がないので風も通らない、断熱材は3mmくらいしかない。

 

 


Q.セックスはどうしてる?


A.シェアハウスも一緒では?(シェアハウスでもする、気にしない、知ってる人でも問題ない)、バンではしない、ただでさえ永田町でマークされているので無理。

 

 


Q.ジョニーの直近で足りてないものは?


A.移動するのに運転すると何もできないのが難点。

 


Q.万丈さん 「東京Life」とは?


A.living anywhereの小池さん  
非営利の一般社団法人、都市の定住を解放しよう、東京に限らず多拠点生活、都市 vs 地方の構造ではなく良いとこどり。


ジョニーさん 
所有しなくても良いのでは?無拠点VAN Life。

 


Q.拠点とは?


A.ジョニーさん 
住民票は申告すればどこでも、インフラを補給できるところが拠点


万丈さん
地域に根ざす人が必要、二元論ではなく時々による、移動することにより視点をズラすことが出来る。


小池さん
北海道の廃校をタダで借りている、誰のものでもない物にしよう、誰かのみんなの物、所有とシェア、空って誰の物?

 

 


また、マンダラトークというキーワードについての回答も。

 


男と女


ジョニーさん 
理想の夫婦と呼ばれていた、暮らし方冒険家、セックスレスはいけない、お互いリスペクトするのが大事だと感じた。


万丈さん
結婚30年目、男と女という概念は古い、誰かと誰か、LDKのLは家族の人数引く1と言われていた。

 


武蔵小杉のタワーマンション
万丈さん
未だかつて経験したことのない世界、良くも悪くも市場経済の威力を感じさせる。


ジョニーさん
武蔵小杉にイメージがない。

 

 


そして、参加者のアウトプット。


アメリカ人
上下関係の厳しい日本では難しいのでは?
上も下も気にしない社会になっても良いのでは?


男性
ホームレスの住まい方研究に驚いた。


学生
多拠点ではなく無拠点に響いた。
「ただいま」がない?
外国のホームレスはホームレス感がない。
バンライフやタイニーハウスに暮らしたくなった。


男性
家族の絵がないのは変では?
子供が出来たりしたら、どう変わるのか気になった。


万丈さん
ホームレスという言葉は良くない。
「ただいま」と言える何かを作って下さい。

 

 


最後のまとめ。


万丈さん
熊本での縁から、今の価値観は戦後の高度経済成長期に出来たもの、戦前はみんな賃貸、江戸時代の江戸の過半数は一人暮らし、誰もが憧れるバンライフに期待。


ジョニーさん
バンライフを辞めるタイミングを失った、失ったからやった面もあるがやってみたらアリなのでは?、拠点を探し自分も拠点を迎え入れる、実験して突進していく、身をもって問題提起していく。

 

 


この様に、興味深いテーマを笑いも交えて様々な角度から切り込んでいて、物凄く貴重な時間に。


働き方・生き方の選択肢がまた増えたということで、とてもありがたかったです。