やそのブログ

モットーは、「楽しい」「面白い」。 座右の銘は、「山中の賊を破るは易く、心中の賊を破るは難し」。 最近は自作PCにハマってます。ある程度慣れてきたので、次は中の設定イジりかな…

最近読んだ本 「ウケる技術」

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小林昌平 山本周嗣 水野敬也 「ウケる技術」。


超久々の、「最近読んだ本」シリーズです(笑)。


水野敬也さんといえば、「夢をかなえるゾウ」で有名ですね。


誕生日プレゼントとしていただいた訳だが、「お前は面白くないから、これを読んで勉強しろ」という言外のメッセージが込められていると思われる(笑)。


一般的に「センス」の領域と考えられている「笑い」を、習得可能な「技術」として分析していこうという意欲本というべきか。


悪い例・良い例といった会話文もあって、理解し易い構成となっています。


全体的に陽キャ・芸人タイプ向けといった印象で、「なるほど」と感心するものもあれば、「これはちょっと…」と若干引いてしまうようなものもありますが、なかなか参考になる内容かなと。


その例文も、タイトル通り「ウケる」ものもあれば、寒いものもあり、引き出しとして役に立ちそう。


ただ、文中にあるように、そのまま用いるのでは意味がないので、様々な力が問われていくことになりそう。


冒頭でいきなり、「美しくない人でもうまい冗談をポケットに入れていれば成功する。いっぱいポケットがいるけどね。 」というアンディ・ウォーホルの格言が記載されており、「元々天使のような美しさがないお前は、うまい冗談をいっぱい入れておけ」と言われたような気がする(笑)。


冗談はともかく、わざわざ僕のことを考えて選んでくださったことに、物凄く感謝しております。


以下、メモと雑感。


4ページ 「笑い」という強力なツールをもって、積極的に相手に食い込もうとする
→笑いを取れば勝ち?


6ページ コミュニケーションはアドリブである
→アドリブ、苦手(笑)。


24ページ 相手を「立てる」サービス精神のあらわれこそが、ツッコミにほかなりません。
→そうなんだ…


25ページ 相手のハートをつかむコミュニケーションは、徹頭徹尾サービスである
→そんなものかもしれませんね。


35ページ ガイジン化(①声が張っていること ②リアクションが大げさで明快であること ③表情が過剰に豊かであること)とはつまり、ノーマルの状態からモードを切りかえること、ギアチェンジすることです。
→ギアチェンジと言えば、田中将大投手(笑)。


38ページ 重要なのは…(中略)、リスクヘッジをしつつ、リスクをとること。…(中略)、 「気づかい」と「踏みこみ」、この二つがトークの両輪となって強いコントラクト、高いバランスで機能していることです。
→難易度高し。


40ページ フォローするもしないも相手の反応しだい
→「フォローしない」という選択肢もあるのか…


43ページ 相手がお偉いさんだけに、ひるまず攻めること。
→それがポイント?


64ページ タスク志向とは目的や課題を重視する傾向、ヒューマン志向とは人間関係を重視する傾向のことです。
→そのバランスが大事。


66ページ 相手と打ちとけ、まず仲良くなること、こうしてほしいああしてほしいという話は、関係ができたあとのこと。
→まずは関係性を築くところから?


72ページ その場の空気をいっそ、いろんな拾い方ができる、「宝の山」であると考えてみましょう。
→先のアドリブ力が問われる訳だ…


84ページ コミュニケーションはサービスである、という認識があるかどうか
→常に意識しておくべきなのね。


84ページ 自分に逆風が吹いている状況で、ねばりがきくかどうか。
→これができれば強い。


85ページ 目的に向かって強引でありながらも、相手に不快感や警戒心を抱かせないためのユーモラスな軽い感じ、この二つが両立したいわば強引な三枚目をめざしましょう。
→そんなことができるのか?


95ページ 要求を断られてからが、詭弁による説得のスタートだと考えてみてください。
→凄い精神力。


99ページ 空気は読むものではない。作るものだ。
→これの大切さはわかる。


115ページ ダメモトと考えれば、余裕が生まれる。
→この心境は大事かも。


134ページ 神の視点に立って考えられるかどうか
→客観視ですな。


134ページ 大切なのは、自分の負い目を自虐的にエンターテインメントにしているようでいて、その実、したたかに自分のトークのスキルを売り込む心意気です。自分の欠点をかばうのではなく、それすらも笑いのきっかけにできるというポジティブさ、これがウケる人のスタンスなのです。
→凄いな…


143ページ いわゆる「ノリツッコミ」はキャラ変の一部です。
→そんなんや。


156ページ 普通の展開ではない「逆」を意識すること、つまり意表を突くこと
→一つの武器やね。


157ページ その人自身がふだん思われているキャラクターの「逆」をねらって演じること
→客観視の応用か。


158ページ 多くの人はこう臨むだろうというのに対して、その逆のスタンスをとる
→雰囲気に合わせて。


159ページ この会話の流れであれば、次はまずこう来るだろう、相手はなんとなくそう予想しているだろう、という空気を読んで、その裏をかく
→戦略。


171ページ 普通の会話の流れやフレーズに、頭の中で違うものを組み合わせてみて、アリだと判断したら口に出す
→判断力。


181ページ 相手の波長に合わせてくり出す言葉を変化させていくという「チューニング」の発想がなければ、いつまでたっても相手の懐に食い込むことはできないのです。
→なるほどなぁ…


182ページ 自分本来のキャラ、生まれつきのキャラとは逆の、「裏のキャラ」を持つこと
→不自然にならないように。


204ページ その場の偶然のきっかけで非連続的に流れるものである会話に、ゴールや目的、ルールを設けて、なかば強制的に盛り上げてしまう
→目的意識。


235ページ 話題や場の中心にモノや動物があるときに、モノ目線に切りかえて話す
→確かに、笑えるかも。


265ページ 相手の期待をイイ意味で裏切る
→イイ意味でね…


272ページ おもに述語をそろえることで韻を踏み、対比の構造を生むことができます。
→「韻」は大昔からの技法ですな。


283ページ 自分の書いた言葉が相手に与える効果に敏感になることが重要です。
→文章だからこその考え方。


298ページ 相手がこちらに対して抱く親しみや愛情は、「二人で共有する感情や体験の総量」にかかっていると言っていいでしょう。
→「共感」ですね。


303ページ 「押し」つつも、最後はあくまで相手に断る余地を残してあげること。つまり「引き」です。
→押してダメなら引いてみろ?(笑)

 

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