昨日のコラム(?)で、ドラマは観ない、かたい小説も読まないと書いておいてアレなんだけど…
最近、2003年度版の白い巨塔のドラマを観てどハマりし、原作小説にも手を出し始めた今日この頃(笑)。
放送してた当時は後半あたりから観ていたんだけど、ここまで面白かったとは思わなんだ。
大物俳優さん達がメッチャ上手な演技をしていて、目が離せなくなる。
今のご時世、リアルでの対面が封じられ、Zoomやテレワークに対応せざるを得なくなっている訳だが、このドラマによって「表情」「仕草」「雰囲気」「熱量」などといった「五感の情報」がどれだけ凄まじいものなのかということを改めて気づかされることに。
「目は口ほどに物を言う」「お前の顔に書いてある」などの格言があるが、なるほど言葉や会話以外のコミュニケーションというのは、何気に情報量が多いもの。
伊藤肇さんの「十八史略の人物学」という本の中で、名優の田中絹代さんの「映画の演技のなかで、一番むつかしくて、また味があるのは、カメラに背を向けての芝居です。それがうまくできたら、俳優も一人前と言えましょう。たまたま私は、はじめのころから背中ばかり撮られていましたので、カメラがどこからきても動じない心構えだけは早くから身につけました」という言葉を取り上げていますが、これもその裏付けと言えそう。
文字だけ、メッセージだけ、電話だけ、テレビ電話だけでは、ただでさえ難しい「自分の伝えたいことを伝える」ことの難易度がさらに跳ね上がるので、またリアルでのやり取りをできるようになった暁には、その機会をより大切にするべきだというお話でした。
余談なんだけど、唐沢寿明さんの演じる財前五郎先生、やたらボディタッチが多くないですか?
こういったスキンシップによって、同期への親しみを示したり部下の人心掌握をしたりといったところなんだろうけど…
この手のスキンシップ、女子がぼっちの男子にやるのは心臓によろしくないので、用法用量にはご注意を(笑)。