個人的にフィクション等で好きな構成の一つに、人物や出来事や話の流れなんかを色々な登場人物の視点で進行させたり振り返ったりするものがある。
物語なんかは基本的に主人公視点で物事が進むため、他の視点が入ると「ああ、こういう見方もあるのか」「あの時、その立場だとこういう風に感じるのか」等といった幅の広がりを得ることが出来たりして、面白さも深まるもの。
また、メインにばかり気を取られていてあまり気にしていなかった登場人物が、そこに居合わせたことで後々重要な役割を果たしたりすることもある。
こういった手法については、野村美月先生とかは本当に上手いと思います。
さて、こういった「相手方や第三者の視点や気持ち」というのは、現実の世界でも考えてみる価値はありますね。
何気ない所作や口調や人への対応等について、実際に対峙した人や見かけた人から悪く感じられたり、時には人格すら評価されたりして、「そんなつもりじゃなかったのに…」ということにもなりかねないので、ある程度は意識してみると良いのかもしれないなと。
逆に、それらのいわゆる在り方が素晴らしいと、勝手にファンが出来たりして、Oさんみたいに「私は何もしてないのになぁ」等といった嫌味なセリフが似合ったりもします(笑)。
まあ、人の評価を気にし過ぎるのもアレなので、下記の歌詞のような小林歌穂さんの心持ちでいるのも、精神衛生上は良いのかもしれません。
私、このまま 何も知らないまま歩いてくいく スキップしてさようなら 声を出してよ ♪ (私立恵比寿中学 「SHAKE! SHAKE!」)