やそのブログ

モットーは、「楽しい」「面白い」。 座右の銘は、「山中の賊を破るは易く、心中の賊を破るは難し」。 最近は自作PCにハマってます。ある程度慣れてきたので、次は中の設定イジりかな…

流行の周期

「循環」「還元」とかって良いですよね。


「情けは人の為ならず」という言葉があるけど、善意が巡りめぐって自分に返ってくるとしたら、それは嬉しいことですねぇ。


逆に、因果応報と言うか、悪意も巡りめぐって自分に返ってくるものなので、悪いことをしている人というのは、手の込んだマゾなんじゃないかと思ってまう(笑)。


さて、昨日の記事でトレンドや価値観というものは変わっていくものだという話をしたけど、長いスパンで見ると、トレンドや価値観も循環しているみたいですね。


詳しくないんだけど、ファッションとかそうらしいですね。


ちょっと違うけど、レトロゲームとかも後々価値が出たりすることもあるらしいので、古着や使わなくなったものなんかは捨てない方が良いかも。


いや、物というのは捨てるなり売るなり人あげるなりしないと増えていく一方だし、ミニマリスト的な考え方からするとよろしくないので、まあ現実的ではないですねぇ(笑)。


循環から話が逸れるんだけど、トレンドや価値観の変化というのはなかなかに興味深いもので、今でこそお金を稼げる人が英雄視されたり尊敬されたりしているけど、数百年遡れば士農工商という括りの中で1番賎しいとみなされていたとか、まあビックリするわなと。


その時代に生きていた人が正しいと思ってやっていたことが、当時と今とで評価が全く違うとなると、「人からどう思われるか」なんて考えるだけでアホらしくなってくる…


韓非子」の中にも、「容色の良い少年が君主に可愛がられていた。ある日、少年が口にした果物が美味しかったので、君主に食べかけをすすめたところ、凄く喜ばれた。しかし、年が経って容色が衰えると、君主から『昔、齧りかけをよこしやがった』と激怒された」なんて理不尽極まりない話が載っていますね。


余談だけど、僕は歴史好きながら、歴史系の小説やら創作物やら時代劇やらをあまり見ないのは、違和感があると言うか、そこに今の価値観を持ち込むという例が多いから。


さて、同じ価値観の人というのはいるものだし、無理にまわりの価値観に合わせる必要はないのは確かなんだけど、とりあえずは「今はこういう価値観なのか」「なるほど、世間の価値観からすると、自分の価値観はこんな風に反応されたり思われたり評価されたりするのか」と認識しておくだけでも、気が楽になるし余計なトラブルも減るんじゃないかなと。


あんまり気にし過ぎると、屈原よろしく「世を挙げて皆濁りて、我独り清めり」と汨羅に入水なんてことになりかねないし…


今は受け入れられなかったとしても、後の世で絶賛されるなんてこともあり得るので、「昔に生まれていたら英雄豪傑だったのに」「時代を先取りし過ぎたか」と一人悦に入るのも良いだろう(笑)。


前に古人を見ず
後に来者を見ず
天地の悠悠たるを念い
独り愴然として涕下る


陳子昂の「幽州台に登るの歌」とか、とても良いですよね。


絶対わからないよ 私たちのことなんて 流行しか興味無いなんて思ってるんでしょ? 経験したはずよ 同じ様な時代を 忘れてしまうのは 大人の都合でしょ? ♪ (私立恵比寿中学 「大人はわかってくれない」)