「おばあちゃんの知恵袋」という言葉があるけど、経験ある人やある分野のベテランや地元の人の知識や考え方というものは、どうしてどうしてバカにできないものである。
そもそも、生まれたのが奇跡、そして生きているというのは物凄い奇跡であり当人の凄まじい努力によるものという考え方(いわゆる、「生きているだけで偉い」ってやつ)からすると、人生の先輩からの意見というのはとても価値があるものとも言える。
東洋思想をちょこちょこ勉強しているくせに易にはまだそれほど詳しくないんだけど、五経(春秋、礼記、書経、詩経、易教)の易というのは占いではなく経験則や統計学に基づくものであり、今までがそうだったからと言って今後も同じ結果になるとは限らないとは言え、知恵や経験の蓄積というのは科学的な裏付けがあるものという考え方もある。
「みんなが反対するからチャンス」「無責任に不安視するとか、夢泥棒じゃん」という意見は間違ってないし、それが素晴らしいものだと確信しているのであればぜひぜひ行動に移すべきなんだけど、ではその周囲からの反対や心配というのは中身の無いものなのか根拠があってのものなのかというのは、考えてみたり確認してみるのも良いのかもしれない。
僕のようなクロヒョウは最新情報が大好きなんだけど、新しいからと言って正しいだとか人気だとかカッコいいだとか成功するだとかとは限らない訳で、あくまで自分の中での判断材料にしたり楽しんだりにとどめて、無責任に人にどうこう言ったりするつもりはありません。
「欧米で流行っているから、日本でも流行るよ」とか、自分で調べてたどり着いたならまだ良いんだけど、人から言われたら胡散臭いし苛つくやん(笑)。
まあ、人は自分の好きな物や事を話しているとヒートアップしてしまうものなので、巻き込んでしまったらごめんなさい(笑)。
ただ、人が陥り易い罠として、何かで突き抜けただの成功しただののお金持ちになっただのというのは素晴らしいことだしおめでとうございますなんだけど、その結果世の中のことをわかったつもりになって専門外のことや勉強不足のことに口を出したりするのは、お互い嫌な思いをするだけなんじゃないかなと。
世の中、何かと対立煽りになる傾向もあるものの、価値観も考え方も人それぞれである以上、前にも書いたことがあるけど、母校の世田谷学園のモットーだった「違いを認め合って、思いやりの心を」という言葉はやっぱり深いなと思ってみたり。
先生の言うこと(いいこと) 10年経って響いたぞ アイ・ラブ・ユー&ミー ♪ (私立恵比寿中学 「愛のレンタル」)