狡兎三窟の教えという言葉がある。
「すばしこくズル賢いウサギは、いざという時のために三つの隠れ穴を持っている」という意味で、出典は中国の戦国策らしい。
さすが治乱興亡の歴史を持つ中国、その中でも春秋戦国時代に生まれた言葉ということで、説得力がハンパない。
何かに一つに打ち込むというのは偉大なことではあるんだけど、それがコケた場合は取り返しのつかないダメージになりかねないので、何かあった時のために備えをしておくというのは大事なことだと言える。
仕事やビジネスでどんなに頑張ったところで、勤め先や取引先が倒れたり、業界そのものが斜陽になったりしまったり、思わぬトラブルに巻き込まれてしまうなんてことも起こり得る。
コミュニティや友達やパートナーにしても、大好きな人であっても物理的・心理的に遠くなってしまうこともあり得る訳で、コミュニティは一つに絞らない方が精神的な支えという点では良いのかもしれないなと。
あ、パートナーは1人じゃないと浮気になるからダメですね(笑)。
ダブルワークや権利収入や趣味の世界等、何かしら保険を用意しておくことで、むしろ安心して一つのことに打ち込めるようになる可能性もある。
それまで限られた世界で生活していた場合、そこから手を広げて何かに取り組むというのは抵抗があるかもしれないけど、新しい出会いや知らなかった知識や体験等は楽しく面白いものでもあるので、挑戦してみる価値はあるかなと。
さて余談、ここ数ヶ月で仮想通貨が大きく下落しまして、遊びでやっていた僕にも直撃し、それなりだった含み益もほとんど消え去った訳だが…(笑)
これまた遊びでやっていた米国の個別株ですが、これまでとんでもない含み損だったものがこのところ価格が戻り始めて、含み損が可愛いものになって来たため、喜び半分悲しみ半分といった感じに。
この個別株が含み損の時期は仮想通貨が含み益であり、かつ主力であるS&P500インデックスは微増気味ではあるので、ある意味では狡兎三窟の気分を味わえていると言える。
という訳で、これからは僕のことを狡いクロヒョウと呼んで下さい(笑)。